PhotoshopのCamera Rawの使い方を徹底解説! |
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Photoshop の Camera Raw(カメラ ロウ)とはCamera Rawの開き方 【Rawデータの読み込み】Camera Rawの使い方・設定編集切り抜きと回転スポット修正補正ブラシ段階フィルター円形フィルター赤目の削除スナップショットプリセット詳細な画像設定便利な機能よくある質問Camera Rawプラグインを別途インストールする必要があるのかPhotoshopのCamera RawとLightroomのCamera Rawは同じものなのかまとめPhotoshop の Camera Raw(カメラ ロウ)とは デジタルカメラで撮影されたデータにはjpegデータやRawデータがあります。このうちプロ・ハイアマチュア向けのデータがRawデータです。 Rawデータは8bit/チャンネルの jpg や tif 画像より多くの情報が記録されているため、白飛び・黒つぶれなどの補正を施して、画像の階調を損なうことなく画像を生成することができます。 「Camera Raw」というのはPhotoshopをインストールする時に同時にインストールされるプラグインでRawデータを現像する役割を持っています。 現像とは「現像」というのは、撮影データの明るさや色、レンズのゆがみなどを調整してPhotoshopで扱える画像に変換する作業のことです。 Camera RawのプラグインはPhotoshopが既にインストールされている場合、別途インストールする必要はありません。 Camera Rawのアップデートが出ている場合、Adobe Creative CloudアプリケーションでアップデートしておくとCamera Rawの最新版が使えます。 Camera Rawはデジカメで撮ったデータから最初のPhotoshopへの入り口になるので、レタッチの第一歩となります。 画像制作の最初の重要なところになるので、ぜひ読んでみてください。 Camera Rawの開き方 【Rawデータの読み込み】Camera Rawの開き方はPhotoshopで「ファイル」メニューから「開く…」でRawデータを指定するだけです。 初めてRawデータをPhotoshopで開くと下のような画面になります。 ![]() この画面はCamera Rawアップデート後、初回だけ出てきます。 「開始」をクリックすると、下のようなCamera Rawの初期画面になります。 この画面からさまざまな現像設定を行うことができます。 Camera Rawの使い方・設定右端に下の画像のようなアイコンが並んでいます。ここからCamera Rawの様々な機能を切り替えます。 ![]() ![]() まずは編集から。Camera Rawの主要な機能はほぼこの「編集」に集約されています。 アイコンをクリックすると編集のメニューが出てきます。 「自動補正」・「白黒」は画像の状態から自動的にちょうどよいと思われる明るさや色に画像を調整してくれます。 「プロファイル」の項目ですが、基本的には初期設定の「Adobeカラー」の選択で問題ありません。 少し雰囲気を変えてみたい場合は他のものに切り替えてみてもいいです。 ![]() また、右には「プロファイルを参照」アイコンがあります。 ![]() 「プロファイルを参照」にするとInstagramのフィルターのように更に色々な雰囲気を試すことができます。 「Adobeカラー」をやめて、ここで好きな雰囲気に変えてもいいですし、もちろん「Adobeカラー」のままでも問題ありません。 ![]() プロファイルの選択が終わったら、左上の「←戻る」で元の画面に戻ります。 ![]() では「プロファイル」の下、「基本補正」のところから見ていきます。「基本補正」の左の>をクリックすると設定が展開します。 原則として、基本補正内の設定は上から順に設定していくとうまくいくように設計されています。スライダーまたは数値入力で調整します。 ![]() 撮影データで白飛び過ぎている画像に極端なハイライト補正をかけると下のように「真っ白なところと階調があるところの境目」に変な帯ができてしまうので、強くかけすぎないよう気をつける必要があります。 ![]() 現像時に補正しておくことで、現像後にレタッチで調整するよりも高精細に階調の調整ができます。 自然な彩度・彩度はどちらも色の鮮やかさのコントロールですが、「自然な彩度」の方は高彩度域は影響が弱く、中彩度域がより彩度が上がりやすくなります。結果として「自然な彩度」の方が自然な見た目になりやすいですが、かかり方は弱いです。カーブ「カーブ」はトーンカーブをかけることができます。RGB各チャンネルにかけることもできます。 ![]() 「カラーミキサー」は色系統ごとに色相と彩度と輝度の調整がかけられます。 ![]() ![]() 「ディテール」は画像のシャープさやノイズの加減を調整します。ノイズ軽減・カラーノイズの軽減はカメラの高感度ノイズが強くでているデータに非常に有効です。 ![]() ![]() 「カラーグレーディング」はハイライト・中間調・シャドウの色傾向を個別に調整します。 ハイライトは黄色っぽく、シャドウは青っぽくなど色の傾向を変えられます。 ブレンドはハイライト・中間調・シャドウそれぞれの混ざり具合です。ブレンドを最大にするとそれぞれの色が混ざって単色のようになります。 バランスは中間調をどの程度の明度と設定するかの調整です。 ![]() ![]() カラーホイール上で右クリックすることで設定をリセットするメニューを出すことができます。 ![]() 「レンズ」はレンズプロファイルを用いてレンズゆがみや色収差を抑えたりします。 基本的にはRawデータを読み込んだときに自動的にレンズプロファイルも読み込まれているので、「プロファイル」にして設定しますが、「手動」にして数値で補正することもできます。 ![]() 「色収差」はハイライトの輪郭や文字の輪郭に出やすい色浮きです。 ![]() 「ジオメトリ」は撮影時のカメラアングルによる台形変形や傾きを補正します。 ![]() 「効果」は粒子の追加と周辺光量補正です。周辺光量補正はレンズの効果によって周辺が暗くなってしまうのを抑えたり、逆に強めて周辺が暗く落ちる効果をつけたりします。 ![]() ![]() 「キャリブレーション」はカメラ固有の色の偏りを補正します。特に問題がない場合は初期設定のまま(最新のバージョン)で問題なしです。 ![]() ![]() 「編集」の次は「切り抜きと回転」です。 「切り抜き」は画像の傾きを補正します。「角度」右の水平器のアイコンをクリックして、画像内の水平・垂直であるべきラインをドラッグしてなぞることで自動的に角度補正してくれる機能が便利です。 ![]() ![]() スポット修正の「修復」は画像内にセンサーノイズや不要部分があるときに、修復ブラシツールのように、画像内の別の部分を使って消す機能です。 画像上でクリックまたはドラッグすると赤い丸と緑の丸が表示されるので赤い丸を消したいところ、緑の丸を消す素材のところにドラッグして消します。 ![]() ![]() ブラシはブラシで塗った部分だけ個別に調整を加えられる機能です。 ![]() ![]() 段階フィルターもブラシと同じようにグラデーションで設定した部分に追加で調整を加えることができます。 ![]() ![]() 円形フィルターも同じく円形のグラデーションで指定した部分に追加で調整を加えることができます。 ![]() ![]() 「赤目の削除」は人間や動物の目が赤目になってしまった時に補正します。 ![]() ![]() スナップショットは途中の現像設定を保管しておいて、好きな時にその設定に戻すことができる機能です。 ![]() ![]() 「ポートレイト」「映画的」など色々なテーマに沿ったプリセットを適用することができます。 ![]() このプリセットで設定をした場合は下のように「編集」の数値が自動的に変更されます。 ![]() ![]() 初期設定に戻す、編集設定の保存やコピーなど現像設定の設定自体を管理します。 ![]() Camera Rawのウィンドウでは、下のように表示方法の切り替えや変更を行うことができます。 ![]() ビューの表示のスクロール、ブラシサイズ変更のショートカットキーがそのまま使えるようになっていますが、スクラブズームだけは対応していないみたいです。画面の拡大と縮小の切り替えのみになっています。 また右上の歯車アイコンからCamera Rawの環境設定にアクセスでき、画像を読み込むときのビット数を変更できます。 Rawデータは12または14bit/チャンネルなので、8bit/チャンネルよりは16bit/チャンネルで読み込んだ方が、元のカ画像の階調情報をそこなうことなく読み込むことができます。 ![]() 色調整をする場合は16bit/チャンネルで読み込んでおいて、色調整をしてから8bit/チャンネルに変換するとよいです。 16bit/チャンネルの画像はファイルサイズが大きくなるため、通常は8bit/チャンネルの画像が広く使われています。 よくある質問Camera Rawを使用する上でよくある質問をまとめました。参考にしてください。 Camera Rawプラグインを別途インストールする必要があるのか冒頭にも書きましたが、Camera RawプラグインはPhotoshop標準のプラグインです。 Photoshopをインストールするときに自動的にインストールされています。別途インストールする必要はありません。 Camera Rawのアップデートについては、Adobe Creative CloudアプリケーションからPhotoshopとは別で行う必要があります。 PhotoshopのCamera RawとLightroomのCamera Rawは同じものなのかPhotoshopの「Camera Raw」とLightroomの「Camera Raw」は同じものです。 したがって現像機能自体に違いはなく、Lightroomの方が高精細に現像できるということも特にありません。 まとめ説明がかなり長くなってしまいましたが、いかがでしたしょうか。Camera Rawを使いこなすことで画像の質をより上げることができると思います。 またプロファイルやプリセットだけ使って画像の雰囲気を気軽に変えることもできるので、見た目も楽しく変えられると思います。 ぜひマスターしてください。 ![]() ![]() ![]() Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。 ![]()
また、”Rawデータ”のノイズ除去に関しては、DxO PhotoLab 6のDeep PRIME XDがより強力にデノイズできるので、おすすめです。DxO PhotoLab6の記事も参考にしてください。 ![]() ![]() |
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